プロジェクト概要
ミャンマーのヤンゴン市は、人口約500万人を超える同国最大の商業都市です。東京と同じく全人口の1/10が集中しており、自動車・バスの急増により大渋滞が発生しています。
その一方で、同市内には総延長約46km(山手線一周が約30km)に38の駅を持つヤンゴン環状線(複線、非電化)がありますが、設備、車両の老朽化が進み、列車走行速度の低下や遅延、脱線事故などが頻発し、一周に3時間もかかっています。鉄道はインフラとして脆弱な状況です。
このプロジェクトは、同環状線44km(残り2kmは別案件で整備済み)の軌道整備、信号システムの更新、信号電源整備、全踏切の自動化と新規車両の導入を通じて、周回時間の短縮を実現、人と環境に優しい公共交通網の構築で交通渋滞を緩和し、ヤンゴン都市圏の社会経済活動の活性化に寄与します。
日本コンサルタンツでは主に、車両(DEMU:電気式気動車)導入と、軌道整備、信号(踏切、付帯する電力含む)設備の改良の施工監理を担っており、鉄道を公共交通サービスの基盤として整備を進めています。
諸元
事業種別 | 近代化 |
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種別 | 施工監理等 |
路線長 | 46km |
軌間 | 1,000mm |
電化・信号方式 | 非電化 複線・各種連動・自動閉塞 |
新製車両数 | DEMU (電気式気動車) 66両 |